C言語のおさらい 基本的な演算子の使い方


基本的な演算

C言語で使われる基本的な演算子は以下のものがある。
  • 算術演算子
    • * ・・・掛け算(乗算)
    • /  ・・・割り算(除算)
    • % ・・・剰余算
    • +  ・・・足し算(加算)
    • -  ・・・引き算(減算)
  • 代入演算子
    • =  ・・・代入
計算の順番は算数・数学と同じ。
  1. 掛け算・割り算を先に計算する。
  2. 足し算・引き算を先に行いたいときは()で囲む。
剰余算が聞きなれないが、整数で計算した時の余りが答えになる。
(例)
  5÷2=2あまり1
剰余算では1が結果になる。

変数の初期化

変数に値を設定すること。
「変数の型を指定する(int a)」「変数に値を入れる(a = 1)」のように2段階で行っているが、変数の型の指定と値の設定をまとめて行うことができる。
記述の仕方はこんな感じ。

  • データ型 変数名 = 値(または式);
まとめて行うこともできるが、基本的に分けて行ったほうがプログラムのバグの確認が行いやすい。

これらをふまえて、プログラムを書いてみる。

#include <stdio.h> 
int main(void) {

 //変数の宣言
 int num1;
 int num2;
 float num3;
 float num4;

 int add;
 int sub;
 int mul;
 int div;
 float div2;
 int rem;

 //初期化
 num1 = 20;
 num2 = 7;
 num3 = 20;
 num4 = 7;

 //処理
 add = num1 + num2;
 sub = num1 - num2;
 mul = num1 * num2;
 div = num1 / num2;
 div2 = num3 / num4;
 rem = num1 % num2;


 //出力
 printf("足し算:a+b=%d\n", add);
 printf("引き算:a-b=%d\n", sub);
 printf("掛け算:a*b=%d\n", mul);
 printf("整数の割り算:a/b=%d\n", div);
 printf("実数の割り算:a/b=%f\n", div2);
 printf("剰余算:a%%b=%d\n", rem); //「%」を表示するときは「%%」と記述する

 return 0;
}

デバッグした時の表示結果がこれ。


確認してほしいポイントが2つある。


変数が整数(int)だと小数点以下が切り落とさる。

答えが実数になるのに小数点以下の数値が表示されないときは、答えを代入する変数のデータ型を確認してみるといい。

20÷7=2あまり6なので、剰余算の答えが6になる。

まとめ


  • C言語での演算式の書き方として、答えを代入する変数が左側に来ること。
  • 演算の優先順位は数学と同じ。
  • 答えの変数のデータ型によって、小数点以下の数値が切り落とされることがある。
C言語の演算の基本はこのようになる。




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