モジュール化とは プログラムが複雑化し大きくなればなるほど、わかりにくくなります。 それをわかりやすくするために、プログラムをいくつかの小さな部分(モジュール化)に分割していく必要がある。 これを「 プログラムのモジュール化 」といい、構造化プログラムのもう一つの考え方である。 「プログラムのモジュール化」のメリットがいくつかある。 一つ一つのモジュールは小さいのでわかりやすい。 モジュール単位で機能がまとまっていると、プログラムの変更(改良)がしやすい。 大きなプログラムを複数の人間で分担して開発できる。 一つのモジュールはなるべく一つの機能だけを持つようにする。これがモジュール化の重要なところ。 関数とは C言語では分割したモジュールを「 関数 」として扱う。なので、「 C言語プログラムとは、関数の集まりである 」といえる。 今まで使ったprintf()関数で考えてみる。データを一定の書式に従ってディスプレイに表示するには、さまざまな命令を合わせる必要がある。この命令群を毎回書いていてはプログラムが大きくなって、わかりにくくなる。 そこで、命令群をモジュール(関数)として分割すれば、プログラムを作成するときに出力の命令群を毎回書く必要がなくなり、負担が少なくなる。 C言語では、よく使われる関数は、あらかじめヘッダファイルに用意してある。このヘッダファイルをプログラムの1行目に「#include <stdio.h>」と書くことで、好きなように使える。このような関数を「標準関数」という。 標準関数以外の命令をモジュール化したいときは、プログラム作成者自身が関数として定義することができる。定義の仕方は、分割したモジュールに名前(関数名)をつけて、別の場所に書くだけ。あとは使いたいときにモジュールの関数名を指定すればいい。これを「 関数の呼び出し 」という。 関数のデータのやり取りの仕方 引数と戻り値 C言語の関数でデータのやり取りをするるには、「 引数 」と「 戻り値 」を使う方法が簡単である。引数とは、関数に入力するデータで、戻り値とは関数から出力されるデータである。引数は必要に応じて複数指定できるが、戻り値は一つしかない。 呼び出した側から渡す引...
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